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社長インタビュー

3 シナリオに記されているのは成長の二文字 〜GRIPのこれから〜

不安を抱く余裕さえないまま突き進み、そしてほぼ10年が経ち、気づけばゴルフはオシャレなスポーツとして広く支持されるようになりました。その原動力のひとつは、やはりゴルフ・ファッションでしょう。

繰り返しになりますが、私たちが創業した当時は、スタイルからゴルフを始める人などほとんどいませんでした。それが今日のような状況まで変化した背景にGRIPの事業が幾ばくか寄与できたことは、私たちにとって自負以上のよろこびをもたらしてくれています。

そうした弊社の経緯を"成功"と評していただけることがあります。しかし私たちのシナリオには成功という文字はありません。成功とは、ある意味で到達であり、終点です。言うまでもなく結果は重要ですが、私たちが本当に求めているのは、あるひとつのポイントではないのです。

余談になりますが、創立2年目を迎え、ようやく将来のメドが立ったとき、かねてからの片山との約束を果たしました。それは、値段が記されていない寿司屋に行くことでした。自分で言うのも何ですが、なんとも微笑ましい祝勝会でしたね。けれども、成功というものを祝ったのはそれが最初で最後かもしれません。

では、私たちは何を求めているのか? 成長です。成長にはゴールがありません。今日の満足は明日に持続しない。であれば、会社も人も常に変化し続けること。ブランドもそうですね。デビューから10年が経過した『Heal Creek』も、守るべき部分と変えるべき部分があります。GRIPの創業から大事に育ててきた『Heal Creek』ですが、留まることのない成長を促すためには進化を恐れてはいけません。

もし弊社に特別な方針があるとすれば、それは20代の若手に責任あるポストを与えることです。研ぎ澄まされた感性が必要なデザイン部門は言うに及ばず、たとえば入社1年目の海外事業部社員に、海外エクスポートの受注・出荷対応や、商社、リテーラーとの交渉などを任せるケースもあります。普通なら経験豊富なベテラン社員が請け負う業務ですが、若い芽の成長をより早く確実なものにするには、現場での直接的な経験がもっとも効果的です。それもまた、奇をてらった判断ではなく、"ほんのちょっと"で成し得る変化だと思うのです。

人もブランドも会社も、すべては成長を目指す。それが弊社のシナリオです。その筋書きに沿えば、私は社長になろうとしたわけではなく、また社長であり続けることが目標でもありません。いつまでも成長する人でありたい。そう記してあるのです。

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