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社長インタビュー
なぜゴルフにファッションの要素がないんだろう?
〜GRIP誕生の瞬間〜
「社長になりたかったのか?」と尋ねられることがあります。おそらくその質問には、私の独立心を量る意図が潜んでいるのでしょう。
2001年5月にGRIP INTERNATIONALを創立させる直前まで、私は業界最大手のアパレルメーカーで働いていました。ここでは多くのことを学びました。また、ゴルフ・アパレルと出会ったのもその会社でした。
そう言えば当時、『社長になるために』というようなビジネス書を読んではいましたが、実際のところ、企業のトップになることが自分の目標ではなかったのです。それよりも、経験の蓄積によって与えられた権限を存分に生かし、自由に仕事をすること、その結果として会社やブランドが伸びることによろこびを感じていました。
そんなころ、年齢で言えば40歳を迎えようとしていたとき、選択の機会が訪れたのです。エージェントからのヘッドハンティングでした。提示された待遇は、言うまでもなく現状より高いものでした。ただ、どうにも自由がなかった。
そこで考えてみたのです。自分は何をしたいのか? 他者に評価される機会を得て、自分という存在を直視したわけです。しかし、そう簡単に答えが出るものではありません。いくらか悩んでいると、当時の部下だった、現在の弊社常務の片山良二が言いました。
「引き抜かれて行くくらいなら、いっしょに会社を興しましょう」。
この発言は心強かったですね。彼の気持ちを知り、そこではじめてベンチャーに意識が向いたと言っても過言ではないでしょう。
独立を促したもうひとつの要因は、ゴルフ・アパレルの現状でした。10年以上前のゴルフ業界には、そもそもゴルフ・アパレルと呼べるような服が無きに等しかった。しかも大手メーカーが安泰を決め込んでいた無風のマーケットでもありました。
なぜゴルフにファッションの要素を取り入れないのだろう? なぜゴルフ市場にベンチャーがないのだろう? その疑問に気付いた瞬間、これはチャンスだと閃いたのです。
そうして私と片山は、酒席で未来を語った翌朝、会社に辞意を表明しました。それがGRIPの誕生の瞬間です。

